雨漏りは、放置しておくと住まいや家財に深刻な損傷を与えます。雨漏りに気づいたら、なるべく早く修理をすることが大切です。
しかし、雨漏り修理はどこに頼むべきか、わからないという方は多いのではないでしょうか。また、業者の候補が多く、何を重視して選べば良いか迷う場合もあるでしょう。
今回は雨漏り修理をテーマに、業者の選び方や悪徳業者との見分け方、雨漏り修理の費用相場を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
雨漏りが発生した際、修理業者が来てくれるまでに以下のような応急処置を施すことで、被害を最小限に抑えられます。
バケツを置く際は、中に雑巾や新聞紙を敷いておくとハネ防止になります。また、雨漏り箇所が小さいときは、防水シールを貼るのも効果的です。
しみ出でくるタイプの雨漏りは、吸水シートや雑巾を押し当て、こまめに交換しましょう。
こうした応急処置はあくまでも一時的なものです。雨漏り修理は屋根に上るなど、危険を伴う場合も少なくありません。間違っても自分で雨漏り修理をしようとせず、必ず専門業者に依頼しましょう。
雨漏り修理をどこに頼むかは、住まいの築年数によって変わります。具体的には、以下のように区切られます。
詳しく見ていきましょう。
築10年以内の住宅で雨漏りしたら、建設を行ったハウスメーカーや工務店に連絡しましょう。
10年以内に自然災害以外で雨漏りが発生した場合、施工不良か部材に不良品があった可能性が考えられます。
新築住宅には、「瑕疵担保責任保険」という保険があります。これは住宅の引き渡しから10年間、万が一欠陥が発生した場合、その補修に掛かる費用を補填してもらえるものです。この瑕疵担保責任保険には、雨漏りの修理費用や雨漏り被害を受けた家財の費用の補償も含まれます。
ただし、雨漏りが発生してから1年以内にハウスメーカーや工務店に連絡しなければ、瑕疵担保責任保険は適用されません。雨漏りに気づいたら、なるべく早めに連絡しましょう。
築10年以上の住宅で雨漏りが起こった場合、すでに瑕疵担保責任がなくなっているため、屋根修理業者やリフォーム業者に依頼する必要があります。
雨漏り修理に強い屋根修理業者やリフォーム業者なら、適切な対応をしてくれるでしょう。特に地域密着型の業者であれば、すぐに対応してくれる可能性があります。
また、築10年以内であっても、工務店やハウスメーカーとの関係がうまくいっていない場合、屋根修理業者やリフォーム業者に頼むのも有効です。
雨漏り修理は、総合リフォーム店よりも、屋根修理や外壁工事を専門に行っている業者への依頼がおすすめです。
雨漏り修理は、場所の特定が難しいといわれています。雨漏りの多くは、発生箇所より離れた場所に原因があります。雨漏りの原因箇所を正しく特定するのは、施工実績が豊富な職人でないと難しいのが現状です。
総合リフォーム店は、内装や外装、エクステリアといったリフォーム全般の対応が可能な反面、雨漏り修理に特化しているわけではありません。また、大手のリフォーム業者の場合、雨漏り修理に下請けを挟み、費用が余計にかかってしまう場合もあります。
しかし、屋根や外壁工事を専門に行っている業者は、雨漏り修理の経験が豊富です。屋根や外壁、バルコニーなど、広範囲の雨漏り調査にも対応できます。
雨漏り修理を依頼する際は、施工実績やノウハウが豊富な専門業者に頼みましょう。
信頼できる雨漏り修理業者を選ぶ方法として、以下のポイントが挙げられます。
1つずつ見ていきましょう。
ひとくちに雨漏り修理といっても、その工事方法はさまざまです。「屋根の谷板金の交換」「天井のクロスボード張替え」「外壁目地のコーキング」など、雨漏りの原因に応じて屋根から外壁にかけて作業が発生します。
屋根や外壁修理の専門業者は、こうしたさまざまな工事の施工経験が豊富です。屋根から外壁まで、必要な工事を的確に行ってくれるので、安心して任せられます。
屋根修理や外壁工事の業者は、自社サイトに施工事例を載せているところも多くあります。業者を検討する際は、施工事例を参考にしても良いでしょう。
「リフォーム瑕疵保険」に登録している業者は、安全性や工事の品質に一定の信頼がおけます。
リフォーム瑕疵保険とは、工事に欠陥が見つかった場合、補修費用などの保険金がリフォーム業者に支払われる保険制度です。業者はこの保険金をもとに、欠陥部分を無償で直すことができます。
リフォーム瑕疵保険に加入するには、保険会社による定期的な審査や品質基準をクリアしなければいけません。そのため、リフォーム瑕疵保険に登録していることは、業者が高品質なサービスを提供しているという指標になります。
リフォーム瑕疵保険に登録しているかどうかは、それぞれの業者のホームページで確認できます。修理業者を選ぶ際は、瑕疵保険の有無を調べておきましょう。
雨漏りは放っておくと、住宅や家財が傷む原因になります。そういったときに重要なのは、いかに早く対応できるかです。
特に梅雨や台風の時期は、数日単位で傷みの度合いが変わることも。雨漏りの修理業者を選ぶ際は、迅速に対応してくれるところを選びましょう。
また、丁寧で真摯な姿勢も大切です。雨漏りの原因をしっかり特定してから工事を始めているか、質問にわかりやすく答えてくれるか、見積もりの説明が明快か、など業者の態度も注意して見ておきましょう。
建築業許可を取得しているかどうかは、業者の技術力や信頼性を示す判断材料になります。
建築業許可の仕組みは複雑で、小規模な専門業者の場合、必ずしも取得しなければいけないというわけではありません。しかし建築業許可は、国土交通大臣もしくは各都道府県の知事が認定します。大臣や知事が認めた業者だということは、一定の安全性や信頼性があるという証明になります。
残念ながら、雨漏り修理には悪徳業者が多いのも実情です。悪徳業者に騙されないためにも、以下の特徴を持つ業者は避けるようにしましょう。
上記は、雨漏り修理の悪徳業者によくある特徴です。特に近年、いきなり訪問して屋根修理が必要だと言う点検商法が増えています。少しでも怪しいと思ったら、契約せず毅然と断りましょう。
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雨漏りの箇所の調査には、ドローンを活用する方法もおすすめです。
通常、人が調査する工程をドローンに代用させた場合、以下のようなメリットがあります。
作業員が屋根に上る必要がないので、人件費がかからないほか、落下などのリスクもありません。人が上れないような急勾配の屋根でも調査できる点でもメリットです。
屋根や外壁の修理業者の中には、ドローンを活用するところも増えてきています。費用を抑えて雨漏り修理をするなら、ドローンの利用も候補に入れてみても良いでしょう。
雨漏り修理の費用相場は、どのような工事をするかによって変わります。
工事別の雨漏り修理の費用相場を表にまとめました。
| 工事内容 | 費用相場 |
| 屋根材の修理 | 5～10万円 |
| 屋根の葺き替え | 60～200万円 |
| 外壁の修理 | ひび割れ：5～10万円
コーキング：10～40万円 塗装：50～160万円 |
| 雨どいの補修 | 2～10万円 |
| 谷板金の補修 | 3～10万円 |
| ルーフィングシートの交換 | 10～30万円 |
| 天井の補修 | 5～10万円 |
| ベランダ・バルコニーの補修 | 3～25万円 |
| 窓サッシ・天窓の補修 | 3～25万円 |
| 屋上・陸屋根の工事 | 20～100万円 |
上記はあくまでも目安で、修理や補修の度合いによって金額は変動します。まずは雨漏り箇所を点検し、見積もりをもらいましょう。
雨漏りは原因箇所の特定が難しく、修理業者にしっかり調査してもらう必要があります。雨漏り修理をどこに頼むか迷った際は、事前調査を入念に行い、かつ雨漏り修理の実績が豊富な業者を選びましょう。
今回の記事を参考に、ぜひ信頼できる修理業者を見つけて、雨漏りを解消してください。
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