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「屋根板金が浮いてる」などといって、屋根の修理業者が飛び込み営業に来るケースがあります。
しかし、飛び込み営業はあまりイメージがよくないこともあり、どのように対応すべきか困惑する方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「屋根板金が浮いてる」といった飛び込み営業で悪徳業者がよく使う手口や対処法を解説します。
インターネットが普及している現代でも、「屋根板金が浮いてる」などといって、屋根修理を提案する飛び込み営業を行う業者が一定数います。
本当に屋根板金が浮いていて修理が必要であることを知らせてくれている親切な業者もあれば、一方で、不要な工事を提案したり、相場よりも高い修理費用を請求したりするような悪徳業者がいるのも事実です。
実際に、独立行政法人国民生活センターの発表によれば、訪問販売によるリフォームの相談件数は以下のとおりとなっています。
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
| 訪問販売によるリフォーム工事の相談件数 | 8,786 | 9,753 | 10,076 |
| 点検商法の相談件数 | 7,024 | 7,431 | 8,133 |
参考：訪問販売によるリフォーム工事・点検商法｜独立行政法人国民生活センター
このように、屋根点検をはじめとするリフォームの訪問販売や、点検における相談件数は年々増加傾向にあるのです。
相談内容としては、断り切れずに相場よりも高い工事費用で契約してしまった、手抜き工事による施工不良が発生したなどさまざまです。また、故意に建物を破損させられて、工事を提案されたといった相談もあります。
飛び込み営業を行う業者が必ずしも悪徳業者であるとは言い切れませんが、トラブルになる可能性が高いことを認識しておきましょう。
「屋根板金が浮いてる」などといって屋根修理を提案してくる業者のなかには、いわゆる悪徳業者がいるのも事実です。
そこで、悪徳業者かどうかを見分けるためには、よく使われる手口を知っておくことが大切です。では、「屋根板金が浮いてる」などのセールストークで屋根修理を提案する悪徳業者のよくある手口を見ていきましょう。
まず、「屋根板金が浮いてるのを親方が発見したので伝えにきました」といったセールストークで屋根修理を提案する業者は注意が必要です。
親方など、地位の高い人が指示して作業員に訪問させていると伝えれば、警戒心が和らぎやすいことを狙った手法です。
実際には親方指示や屋根板金が浮いているかどうかにかかわらず、屋根修理を契約させる前提で訪問している可能性が高いといえます。
「近隣で屋根の修理をしており、たまたま屋根板金が浮いてるのを見つけた」と言って、屋根修理を提案するのも悪徳業者が良く使う手口です。
屋根は居住者が登って点検するのがむずかしいため、たまたま不具合を見つけたと言われれば、親切な業者だなと思う方も多いでしょう。
しかし、悪徳業者は単に偶然を装って訪問し、屋根修理を契約させようとしている可能性があります。具体的な工事場所を回答しなかったり、屋根が見えないであろう工事場所を回答されたりしたら怪しいといえます。
「屋根板金が浮いていて危険なので、今すぐ修理した方がいいです」
「屋根板金を修理しないまま放っておくと、すぐに雨漏りになります」
など、不安をあおって契約を進めようとするのも、悪徳業者がよく使う手口です。
大切な住まいについて、不安になるようなことを言われたら、修理しなければと焦る方が多いでしょう。しかし、悪徳業者はそういった気持ちを利用して、相手が冷静に状況を判断できないまま契約させようとするのです。
優良業者なら、相手を不安にさせる言葉は使わず、屋根の状態や最適な修理方法を提案してくれるはずです。そのため、必要以上に不安をあおってくるような業者には注意してください。
悪徳業者は、「今契約していただくとさらに値引きできます」などと言って、その場で契約させるために割引やキャンペーンをアピールしてくる傾向にあります。
インターネットで業者の情報を検索される、他の業者と比較されるといったことを避けるために、お得さをアピールしてその場で契約させようとしている可能性があります。
そもそも適正価格であれば、大幅な割引ができるのはおかしいため、割引やキャンペーンを使ったセールストークで強引に契約させようとする業者には注意してください。
「屋根板金が浮いてる」などといって屋根修理を提案された際、契約を進めるべきか迷う方も多いでしょう。本意ではない契約をしないためにも、断り方を知っておくことが大切です。
ここでは、「屋根板金が浮いてる」と言われたときの上手な断り方を解説します。
屋根修理を提案してくる業者は、契約を取ることが目的です。そのため、少しでも相手が迷っている様子であれば、さまざまなセールストークを使って契約するよう勧めてくるでしょう。
そのため、「結構です」「すぐに屋根修理をするつもりはありません」など、はっきりと契約する意志がないことを伝えましょう。
相手に契約する意志がないとわかればしつこく勧誘することは少ないため、上手に断れるはずです。
「屋根板金が壊れているのは本当かもしれないが、そもそも信頼できる業者かわからない」
といった場合、その場で契約するのではなく、いったん時間を置いて検討することをおすすめします。
たとえば、家族や知人に相談する旨を伝えるとよいでしょう。
いったん時間を置くことで、第三者に相談する時間を設けるとともに、インターネットで屋根板金の修理にかかる費用相場を調べたり、業者の評判を調べたりする時間が持てます。
いろいろ情報収集したうえで、業者と契約するか判断すれば、トラブルになるリスクを軽減できます。
はっきり断るのは苦手という方は、知り合いの業者に頼むと伝えてみましょう。
いつも依頼している業者があると伝えれば、それ以上勧誘されない可能性が高くなります。しかし、はっきりと断らない分、「どこの業者ですか？」などと質問されることもあるため注意が必要です。
屋根の修理業者から「屋根板金が浮いてるから、修理した方がよい」などと言われれば、不安になる方も多いでしょう。
しかし、業者に屋根修理を提案されたからといって、安易に契約するのはおすすめしません。屋根修理を提案している業者が悪徳業者である可能性があり、契約後にトラブルになることも少なくないからです。
そこで、まず屋根や屋根板金の状態を把握するために、複数の業者に点検を依頼しましょう。
複数の業者から、屋根板金が浮いてると言われれば、修理が必要だと判断できます。
とくに最近では、ドローンで屋根点検を行うケースが増えています。ドローンを利用することで、屋根に直接登らずに点検できるため、故意に屋根を破損させられるリスクがなくなります。
さらに、従来の屋根点検の方法と比較して、短時間かつコストを抑えて点検が可能です。ドローンによる屋根点検に興味がある方は、一度専門業者に相談してみるとよいでしょう。
なお、ドローンによる屋根点検は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事：ドローンによる屋根点検のメリット・デメリット！費用相場や点検の流れについても解説
屋根板金の浮きを解消するためには、棟板金の交換工事が必要です。
棟板金の交換工事の費用は、1㎡あたり6,000円前後が相場です。
ただし、こちらの費用のほか、足場代などが別途かかるため、詳細な費用については業者に確認してください。
なお、屋根板金が浮いたまま放っておくと、強風や地震で釘が抜けて外れたり、雨漏りにつながったりする可能性があります。そのため、本当に屋根板金が浮いている場合は、修理を進めるようにしましょう。
今回は、「屋根の板金が浮いてる」と言われたときの上手な断り方や、悪徳業者が使いがちな手口などを解説しました。
屋根板金が浮いてるなどといって、訪問営業で屋根修理を提案してくる業者のなかには、悪徳業者が存在するため、使われやすい手口や断り方を知っておくことが大切です。
また、業者に屋根修理を提案されたからといって、その場で安易に契約するのはおすすめしません。まずは複数の業者に屋根点検を依頼し、本当に屋根板金が浮いているのか、屋根の状態はどうなのかといった点を確認してください。
また、昨今はドローンによる屋根点検が増加しています。ドローンの性能が向上していることもあり、従来の点検方法と比較して、効率的かつコストを抑えた点検が可能です。
ドローン業者に点検のお見積りやご相談を希望の方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
