空撮(撮影) 2024.01.28

ドローン撮影の費用相場は?内訳や業者に依頼するメリット、注意点などを解説

最終更新:2024.04.22

ミュージックビデオや映画のワンシーンなどを撮影する際、ドローンの空撮を取り入れることで迫力ある映像が撮影できます。最近では、企業の紹介動画や商品PR動画などでも、ドローンの空撮が活用され始めています。

 

ドローンが身近な存在になりつつあることから、ドローン撮影に興味を持っている方もいるでしょう。しかし、「いざドローンで撮影しよう」となると、費用面が気になる方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、ドローン撮影を業者に依頼するときの費用相場について解説します。費用の内訳や業者に依頼するメリットなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

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ドローン撮影の費用相場

ドローン撮影の費用相場は、使用するドローンのサイズによって価格差が生じます。

 

ここでは、小型・中型ドローンを使用する場合と、大型ドローンを使用する場合に分けて、撮影費用の相場を見ていきましょう。

小型・中型ドローンで撮影する場合

小型・中型ドローンを使用する撮影を業者に依頼する場合、費用相場は5~12万円前後となっています。

 

ただし、こちらの費用は撮影のみの相場であり、編集や空撮許可の申請代行などの作業を依頼するとプラスで費用が発生するので注意してください。

 

実際に、ドローン撮影サービスを提供しているソラカメラでは、小型・中型ドローンにあたる「Phantom 4」による撮影(空撮時間45分)を85,000円(税別)で対応しています。

 

参考:空撮プラン・料金|ソラカメラ(株式会社メディアクト)

大型ドローンで撮影する場合

大型ドローンを使う撮影と編集を業者に依頼すると、費用相場が高くなり20〜45万円程度かかるでしょう。

 

大型ドローンを使用することで、より高精度の映像が撮れるなどのメリットがありますが、撮影内容や編集を依頼する範囲によって高額な費用がかかります。予算が限られている場合は、見積もりや打ち合わせの段階で、どのようなサービスが含まれているのかきちんと確認しましょう。

 

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ドローン撮影費用の内訳

ドローンの撮影を業者に依頼する場合、小型・中型ドローンで5〜12万円、大型ドローンで20〜45万円ほどかかることがわかりました。

 

ただ、総額の費用相場だけを把握するのではなく、何にどのような費用がかかっているのかを知っておくことが大切です。

 

ここでは、ドローン撮影にかかる費用の内訳と、内訳ごとの費用相場を解説します。

基本料金

ドローン撮影を依頼すると、基本料金として4〜10万円前後かかります。

 

基本料金は必ず発生する費用のことで、こちらの費用にはバッテリー2〜3本分(飛行時間25〜40分)の撮影が含まれます。

機材費

通常、基本料金に使用するドローンの機体代が含まれていますが、上位機種に変更したり、特殊な機材を使用したりする場合は別途機材代が必要となります。

 

一般的な動画制作会社にドローン撮影を依頼すると、「Mavic Pro」「Phantom 4」といった小型・中型ドローンを使用するのが一般的ですが、高精度の映像を取りたい、過酷な気象条件で撮影をしたいといった場合は「Inspire 2」などの上位のモデルが必要となります。

 

このように、通常機種から上位機種へと変更する場合は、2〜5万円ほどの追加費用が発生するでしょう。

クルーの人件費

通常、ドローン撮影は操縦者一人で撮影も担当することが多いですが、高クオリティの映像を撮影するために、ドローン撮影者とカメラモニターを確認するスタッフの2名体制で撮影を行うケースがあります。

 

また、安全性を考慮してドローン飛行を目視でチェックするスタッフが必要となる場合も少なくありません。

 

このように、撮影に必要なクルーが増えることでプラスの費用が発生します。1名あたり1日3万円程度の費用がプラスとなるでしょう。

保険料

ドローン撮影をしているときに、強風にあおられて建物にぶつかったり、電波が不安定になって通行人にぶつかったりするなど、事故やトラブルが発生することがあります。

 

ドローン撮影中のさまざまなリスクを想定し、ドローン保険に加入したうえで撮影を行うようにしましょう。通常、料金プランに対人・対物保険料が含まれていることが多いですが、事前に確認しておくことをおすすめします。

 

なお、保険への加入は義務ではないため、「無駄な費用をかけたくない」という理由で保険に入らなくてもよいと考えている方もいるでしょう。

 

しかし、保険未加入の状態でドローン撮影を行い、事故やトラブルが発生すると後悔することになるため、見積もりに保険料が含まれていない場合も、業者に確認して必ず加入するようにしてください。

 

関連記事:ドローン保険の加入は義務?個人向けのおすすめや選び方のポイントを紹介

交通費

撮影が遠方で行われるときは、基本料金とは別に交通費が必要となるケースがあります。

 

その場合、クルーの人数分の交通費が別途かかるため、見積もりの段階でいくらの交通費がかかるのか確認しておくようにしましょう。

申請料

ドローンを屋外で飛ばすのは、飛ばす場所や飛ばし方に関して法律や条例で規制されており、事前に飛行許可の申請を取得しなければならないケースがあります。

 

たとえば、空港や繁華街の近くでドローン撮影を行うときは、国土交通大臣の許可が必要です。

 

このように、ドローン撮影は事前の申請・許可が必要となるケースがあり、申請料が基本料金に含まれているのか、代行してもらえるのか確認しておくようにしましょう。

ロケハン費用

ドローン撮影を行う場所によっては、撮影当日までにロケハンが必要になることがあります。

 

ロケハンとは、撮影許可の要不要の確認や、ドローンを飛ばすエリア周辺の建物の状況、飛行ルートの確認などを現地で行うことです。

 

「ロケハンを行わずに撮影場所に行ってみたら、実際には事前の撮影許可が必要で撮影できなかった」という事態を避け、スムーズな撮影を実施するためにのロケハンは重要な工程となります。

 

ロケハンが不要なケースもありますが、必要かどうかを業者と相談して判断しましょう。なお、ロケハンはクルー1名あたり2〜3万円前後の費用がかかります。

編集・MA費

ドローン撮影を依頼すると、基本的に撮影データのみが納品されます。

 

映像の補正や編集などの費用は含まれておらず、編集やMAまで依頼すると別途費用がかかります。編集・MA費は5~15万円前後が相場です。

 

ただし、ドローン撮影を依頼する業者が映像編集のプロとは限らないため、撮影データだけを受け取り、編集は別の業者に依頼するという選択肢もあります。

 

編集・MA費の料金やどのような編集が可能かを確認し、依頼先を決めましょう。

 

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ドローン撮影を業者に依頼するメリット

ドローンを個人で購入して撮影可能であるため、「費用をかけて業者にドローン撮影を依頼するメリットがわからない」という方もいるでしょう。

 

ここでは、ドローン撮影を業者に依頼するメリットについて解説します。

高品質な映像を撮影できる

ドローン撮影を業者に依頼すると、高品質な映像を撮影できることがメリットです。

 

業者が使用するのは撮影に適したドローンであり、高性能・高画質のカメラを搭載しています。4K映像を標準対応としている業者も少なくありません。

 

さらに、ドローンやカメラの性能が高いことに加え、高度な撮影技術を持っているため、個人撮影とは異なる高クオリティな映像を撮影できます。ドローン撮影に対応する操縦者は、数百時間を超えるフライト経験があり、技術やノウハウがあるからです。

 

個人で安価なドローンを購入すれば費用面は抑えられますが、クオリティを期待するなら業者への依頼がおすすめです。

 

関連記事:ドローン撮影ができる会社おすすめ10社!費用相場や選定ポイントも解説

法令違反のリスクを抑えられる

屋外でドローンを飛ばすことは、法律や条例で規制されているため、撮影場所や撮影方法によっては事前の申請・許可が必要です。

 

ドローン撮影業者の場合、事前に撮影場所や撮影方法から、どのような許可が必要かを調べ申請まで代行してくれます。別途費用がかかるケースもありますが、法令違反のリスクが抑えられ、かつ安全に撮影できることもメリットです。

宣伝効果や競合他社との差別化が期待できる

ドローンで撮影した映像は、宣伝やイベントの告知、企業のブランディングなど、さまざまなシーンで活用できます。

 

さらに、業者に依頼して撮影している分、クオリティが高くダイナミックな映像となることから、高い宣伝効果や競合他社との差別化が期待できます。

 

SNSを使って動画を掲載すると、拡散されて高い宣伝効果が得られるといったことも期待できるため、費用はかかるものの業者に依頼する価値はあるといえるでしょう。

 

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ドローン撮影を業者に依頼するときの注意点

ドローン撮影を業者に依頼することでさまざまなメリットが期待できますが、注意点もあります。

 

ここでは、ドローン撮影を業者に依頼するときの注意点を解説します。

ドローン撮影の目的を明確にする

まず、ドローン撮影の目的を明確にすることが重要です。

 

ひとえにドローン撮影といっても、さまざまな種類があります。たとえば、どのような演出をしたいのか、被写体は何かなどによって、完成する映像は大きく変わります。

 

目的を明確にせず、単に「ドローン撮影をしてみたい」という希望だけを伝えると、イメージしている映像とは違う映像が完成する可能性が高いでしょう。そこで、まずはドローン撮影の目的を明確にし、業者と目的・具体的な完成イメージを共有することが大切です。

キャンセル料について確認する

ドローン撮影は天候によって中止になることがあります。また、依頼者や業者の都合によってキャンセルになることも想定されるでしょう。

 

予定していた撮影がキャンセルになった場合、キャンセル料が発生するのか事前に確認しておくことをおすすめします。理由やキャンセルの時期によっては、キャンセル料が不要となるケースもあります。

 

また、撮影を延期する場合、何回までなら追加費用が発生しないのかも確認しておくと安心です。

業者の実績やサンプル作品を確認する

ドローン撮影を業者に依頼する際、過去の実績やサンプル作品をチェックするようにしましょう。

 

ドローン撮影が可能な業者は複数ありますが、業者によって撮影技術やノウハウが異なり、完成する映像にも差がでます。

 

なお、サンプル作品を確認するときは、ホワイトバランスや映像の傾きに問題がないか、映像全体が見えにくくないか、被写体と背景のバランスはよいかといった点を確認するのがおすすめです。また、完成イメージの映像と近いサンプル映像を持っている業者に依頼するのも選択肢の一つです。

どのような保険に加入しているのか確認する

ドローン撮影は操縦ミスやバッテリー切れ、電波が不安定になって操縦できなくなったなどの理由で、接触・墜落事故になる可能性があります。

 

そのため、万が一の事態を想定し、対物・対人賠償のドローン保険に加入している業者を選びましょう。ドローン保険の加入有無はホームページに記載されていることが多いですが、記載がない場合は直接確認することをおすすめします。

見積もりにどのようなサービスが含まれているのか把握しておく

ドローン撮影の見積もりをもらうと、つい総額に注目してしまいがちです。もちろん総額も大切ですが、見積もりにどのようなサービスが含まれているのか確認するようにしましょう。

 

見積もりの内容を確認しないまま契約してしまうと、後から追加費用が発生するなど、後悔しやすくなります。撮影に使用する機材・フライト数・フライト時間・スタッフの人数などをチェックし、納得できるサービスであると判断したうえで、依頼することがポイントです。

ドローン撮影の費用相場を把握して業者に依頼しよう!

今回は、ドローン撮影の費用相場について解説しました。

 

ドローン撮影を業者に依頼する場合、小型・中型ドローンで5〜12万円、大型ドローンで20〜45万円ほどかかります。また、ロケハンを行うのか、交通費が含まれているのか、スタッフの人数は何名かなどでも費用が変わるため、内訳についてもきちんと確認するようにしましょう。

 

ぜひ今回の記事を参考に、ドローン撮影業者に見積もりを依頼してみてください。

 

ドローン撮影(空撮)の方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

 

関連記事:ドローンの空撮の方法とは?必要な許可や免許、おすすめの機種などを解説

 

また、ドローン業者にご相談を希望の方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

 

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