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近年、産業用ドローンは農業や物流をはじめ、救助活動、点検作業など、さまざまな業界や多岐にわたる分野で活用されています。
しかし、産業用ドローンをこれまで扱ったことがなければ、特徴や価格、選び方などがわからず、悩むことも多いでしょう。
そこで本記事では、産業用ドローンの特徴や価格相場、選び方を詳しく解説します。また、どのような業界・シーンで使われているのか、おすすめの産業用ドローンについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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そもそもドローンとは、遠隔操作で空中を自立飛行できる機器のことです。
ただ、ひとえにドローンといってもさまざまな種類があり、「産業用ドローン」と「一般用ドローン」の2種類に大別できます。
ここでは、産業用ドローンの特徴を詳しく解説したうえで、一般用ドローンとの違いを紹介します。
産業用ドローンは、以下の2つの条件を備えていることが特徴です。
では、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
産業用ドローンは、特定の産業分野で使用することを想定した機能を搭載している点が特徴の一つです。
たとえば、農業分野で活用される産業用ドローンは、農薬や肥料を散布するための専用ノズルやタンクが搭載されており、広大な農地で効率的に作業を進められるようになっています。
建設分野で使われている産業用ドローンは、高解像度カメラや赤外線センサーを搭載したり、飛行時の安定性を高めたりして、測量やインフラ設備の点検に利用されています。
このように、産業用ドローンは一般用ドローンとは異なり、特定の分野で使用することを想定した機能が備わっているのです。
産業用ドローンは、業界が抱える課題を解決できることも特徴の一つです。
たとえば、農業分野は農薬や肥料の散布など重労働が多く、若手人材の育成・確保が欠かせません。
しかし、人手不足や高齢化が深刻な問題となっており、産業用ドローンの需要が拡大しています。
農業分野で産業用ドローンを活用することで、農薬や肥料の散布といった重労働を軽減でき、作業の効率化・人手不足解消につながっているのです。
また、インフラ設備の点検や建設現場の測量では、高所作業や危険な環境での作業をドローンが代替することで、安全性が向上し、作業員の負担が軽減されます。
このように、産業用ドローンは業界が抱える課題を解決したり、業務効率化につながるなどの価値を創出できるのです。
産業用ドローンと一般用ドローンは、明確な違いがあるわけではありません。
一般用ドローンでも、上位機種であれば高性能なカメラを搭載していたり、大容量のバッテリーを備えていたりするものもあるため、なかには産業用ドローンとして使えるものもあります。
しかし、産業用ドローンのように、農薬散布を行うためのタンクやノズル、荷物を運ぶために大容量の積載が可能な設計になっているなど、特定の用途に特化した機能を備えている一般用ドローンはありません。
つまり、産業用ドローンは特定の用途に適した何らかの機能を備えており、業務用として使えるという点が、一般用ドローンとの違いであるといえるでしょう。
産業用ドローンは、さまざま分野で活用されており、今後も普及していくと予想されます。
では、産業用ドローンに注目が集まっている理由を見ていきましょう。
日本は少子高齢化が深刻な問題となっており、生産年齢人口は内閣府が発表した「令和4年版 少子化社会対策白書」によると2056年に5,000万人を割ると予想されています。
なかでも農業分野と物流分野の高齢化や人手不足が深刻化しています。
たとえば、農林水産省が公表している「令和3年度⾷料・農業・農村⽩書」によると、基幹的農業従事者数(主に自営農業に従事している人)の70%が65歳以上、49際以下の若年層の割合は11%です。
さらに、物流分野では、EC市場が拡大している反面、ドライバー不足が問題となっており、「経済産業省 物流危機とフィジカルインターネット」によると2027年にはドライバーが24万人不足すると予想されています。
そこで、人手不足が深刻な業界で、人に代わって業務を行う存在としてドローンが注目されているのです。
たとえば、農業分野では農薬や肥料の散布を人力で行うには膨大な人手が必要ですが、ドローンを使用すれば少人数で広範囲の作業が可能になります。
また、現段階では実証段階であるものの、物流分野ではドローンで荷物配送ができるようになると予想されており、ドライバー不足解消につながる可能性があります。
このように、産業用ドローンは人材不足を解消する存在として注目されているのです。
関連記事:ドローン点検の課題10個|メリットや将来性についても解説
産業用ドローンの導入により、危険を伴う作業で安全性が向上することも注目されている理由の一つです。
たとえば、従来、インフラ設備や建築物の点検は手作業で行われていました。しかし、高所や狭所での作業は、事故やけがのリスクを伴います。
また、検査や点検、災害現場のなかには、人が入ることがむずかしい場所も少なくありません。
そこで、ドローンを使用すれば、遠隔操作で安全かつ効率的に作業を行うことができ、現場でのリスクを最小限に抑えられるのです。
産業用ドローンは作業時の安全性を向上できることも普及している理由といえるでしょう。
産業用ドローンは、業務効率化とコスト削減にもつながります。
たとえば、農業分野では、手作業もしくは人が機械を動かして農薬や肥料の散布を行うよりも、ドローンを使う方が効率的に作業を進められます。
また、建設現場での測量やインフラ点検でも、ドローンを使えば高精度のデータを短時間で収集でき、作業時間の短縮やコスト削減につながります。
産業用ドローンはさまざまな分野において、業務効率化を図りながらコストカットにもつながる可能性があるのです。
産業用ドローンは、データ収集や分析にも活用できることも注目されている理由です。
昨今はデータ社会と呼ばれており、日常生活や産業活動のあらゆる場面でデータが重要な役割を果たす存在となっています。
そのため、さまざまなシステムから膨大なデータが収集されており、企業は収集したデータをもとに顧客ニーズの把握や課題発見などを行っています。
産業用ドローンは業務として使えると同時に、データの収集や分析にも活用できます。
たとえば、インフラ点検でドローンを使うと、点検を行う際に点検データを蓄積でき、劣化の早い箇所には使用する建材や施工方法を変えるなどの検討ができるようになります。
近年、さまざまな分野で産業用ドローンが活用されていますが、具体的にどのような業界・シーンで使われているのでしょうか。
ここでは、産業用ドローンの活躍が期待できる業界・シーンを具体的に解説します。
産業用ドローンは、建築物の写真や報道、映画の撮影など、上空から空撮を行うシーンで活躍します。
従来、上空から映像を取るときはヘリコプターやクレーンが使用されていました。しかし、ヘリコプターやクレーンを使った撮影は、大がかりな撮影となるうえに、時間やコストがかかります。
一方、産業用ドローンはヘリコプターやクレーンによる空撮と比較して、小回りが利き、コストを大幅に抑えられるのが特徴です。
機体が小さいため、人が入れない場所や被写体に近接したところで撮影でき、動きのある映像や複雑な角度からの映像が撮れます。
農業分野でも、産業用ドローンの活躍が期待されています。
農薬や肥料用のタンクやノズルを搭載した産業用ドローンを使って、上空から農薬や肥料を散布したり、作物の生育状況に関する情報を収集・分析したりできます。
従来の方法だと、農薬や肥料の散布作業は膨大な時間と労力を必要としていましたが、ドローンを活用することで負担を大幅に軽減できるのです。
また、ドローンに搭載されたセンサーを利用することで、正確に作物の生育状況をモニタリングし、収穫量向上が期待できます。
農業分野にドローンを活用すると、作業負担の軽減だけでなく、コストを削減したり、収穫量の向上が期待できたりとさまざまなメリットがあります。
建築分野においても、産業用ドローンの導入が進んでいます。
従来、測量やインフラ点検は多くの人員と時間を必要とする作業でした。さらに、老朽化が進んだ建築物に入ったり、高所で作業したりするのは、危険を伴います。
そこで、工事現場の測量やインフラ点検などにドローンを活用できれば、少人数かつ短時間で作業でき、作業時の安全性も向上します。
また、3Dモデリングやサーモグラフィ機能を備えた高性能カメラを搭載した産業用ドローンを使うことで、測量や点検を行うと同時にデータの収集も可能です。
EC市場やフリマアプリの市場が拡大に伴い、物流業界は慢性的なドライバー不足となっています。
産業用ドローンを物流業界で活用することができれば、ドライバー不足を解消しつつ、上空から荷物を運べるようになります。
山間部や僻地、離島など、陸路では配送に時間やコストがかかっていた場所も、産業用ドローンを活用することで迅速かつ効率的な配送が可能になります。
また、都市部においても、一方通行や渋滞を回避して短時間で荷物を届けられるようになります。
警察庁が公表している資料「令和4年における警備業の概況」によると、警備員の構成比は65~69歳が13.9%、70歳以上が19.2%となっており、高齢化が進んでいます。
さらに、警備員は拘束時間が長い、重労働であるといったこともあり、新たに人材を確保しにくく、人手不足も問題となっています。
監視カメラを活用する方法もありますが、死角が発生してしまう、場所によっては設置できないなどのデメリットがあり、産業用ドローンの活用が期待されているのです。
産業用ドローンなら、空中を自由に移動できるため死角が発生しにくく、広範囲を効率よく巡回・監視できます。
広大な施設や工場、イベント会場など、人手だけでは警備がむずかしいエリアも、ドローンでカバーできて、セキュリティレベルを向上させられます。
ドローンに搭載された高性能カメラや赤外線センサーを利用すれば、夜間や視界が悪い状況でも正確な監視が可能です。
災害救助の現場でも、産業用ドローンの活躍が期待されています。
地震や台風など、大規模な災害が発生した際、救助隊でさえ立ち入るのが困難な場所でも、ドローンを使えば現場確認が可能です。
被害状況や生存差の有無などを素早く把握でき、救助隊が危険な場所に立ち入る必要もなくなります。
また、災害により交通網が麻痺したときも、ドローンを使えば空から被災地に救援物資を届けられます。
このように、ドローンは災害救助における新たな救世主として期待されているのです。
「産業用ドローンを操縦したいけれど、申請や資格は必要?」と疑問に感じている方もいるでしょう。
ドローンは、飛ばしたときに人や建物などにぶつからないよう、安全確保を目的に法律や条例でさまざまな飛行ルールが定められています。
そのため、産業用ドローンの操縦に必要な申請や資格は、業務内容によって変わり、主に必要となる申請・資格は以下の3つです。
では、どのような業務内容で申請や資格が必要になるのか見ていきましょう。
特定飛行とは、航空法において、国土交通大臣の許可や承認が必要な空域や方法でドローンを飛ばすことです。
具体的には、「飛ばす場所」と「飛ばす方法」について規制が設けられています。
【航空法における飛ばす場所に関する規制】
航空法では飛ばす場所について、「飛行許可が必要なエリア」「飛行禁止エリア」「許可が不要なエリア」の3つを定めています。
〈飛行許可が必要なエリア〉
〈飛行禁止エリア〉
〈許可が不要なエリア〉
たとえば、産業用ドローンで屋根点検を行う場合、「人口集中地区の上空の空域」に該当するケースがあり、その場合は国土交通省の許可が必要です。
さらに、航空法では、以下の飛行方法を禁止しています。
【航空法における飛ばす方法に関する規制】
〈遵守事項〉
〈承認が必要となる飛行〉
遵守事項に該当する場合はドローンを飛ばせませんが、夜間飛行や目視外飛行は国土交通省の事前承認を得られれば飛行可能です。
なお、ドローンの飛行で必要な申請や許可については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:ドローンの飛行に申請は必要?条件や申請方法、ポイントを徹底解説
産業用ドローンを操縦する際、必ずしも資格が必要というわけではありませんが、国家資格である「一等無人航空機操縦」と「二等無人航空機操縦士」の取得をおすすめします。
2022年12月から、ドローンの操縦に関する免許制度(国家資格)が導入がスタートし、国家資格ができたことで、「レベル4:有人地帯での目視外飛行」が可能となりました。
ドローンの飛行方法には以下の4つのレベルが存在します。
これまで、民間資格を取得しても、最も難易度の高いレベル4(有人地帯での目視外飛行)の飛行は許可されていませんでしたが、国家資格を取得することで飛行可能となりました。
ただし、国家資格は以下の2種類があり、有人地帯での目視外飛行にあたる「レベル4」の飛行を行うには「一等無人航空機操縦士」が必要です。
レベル4(有人地帯での目視外飛行) | レベル3(無人地帯での目視外飛行)レベル2(目視内での自動・自立飛行)レベル1(目視内での手動操縦飛行) | |
一等無人航空機操縦士 | 飛行可能 | 飛行可能 |
二等無人航空機操縦士 | 飛行不可 | 飛行可能 |
二等無人航空機操縦士ではレベル4の飛行はできませんが、取得することでドローンを飛ばすときに必要な申請が簡略化される点がメリットとして挙げられます。
先ほど解説した航空法の特定飛行に該当する場合、国土交通省の事前承認が必要ですが、「一等無人航空機操縦士」または「二等無人航空機操縦士」を取得していると事前承認が簡略化・省略できるのです。
ただし、国家取得による事前承認を簡略化・省略するには、機体認証が済んでいるドローンを利用する必要があります。
機体認証や、ドローンの国家資格などについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
参考記事:ドローンの飛行に申請は必要?条件や申請方法、ポイントを徹底解説
参考記事:【2024年度版】ドローンの飛行には免許が必要?免許制度(国家資格)も解説
産業用ドローンを飛ばす際、「5.7Ghz」帯の周波数帯を利用するときは「第三級陸上特殊無線技士」の取得が必要です。
日本では「5.7Ghz」帯の無線電波を無許可・無資格で使用することが禁止されており、「第三級陸上特殊無線技士」が必要になるからです。
なお、第三級陸上特殊無線技士は「3陸特」と呼ばれる国家資格であり、取得することで陸上無線局の無線設備の技術的な操作をするための知識と技術を証明できます。
ただし、一般的なドローンの場合は「2.4GHz」帯を使用するため、第三級陸上特殊無線技士を取得する必要はありません。
産業用ドローンの価格相場は、50〜300万円程度とされています。
産業用ドローンの価格は、どの分野で使用するのかではなく、機体の性能によって変わることがポイントです。
たとえば、農業用ドローンでは、タンク容量が大きいものや、散布性能が優れたもの、複数種類の農薬が使用可能な機体ほど高くなる傾向があります。
さらに、海外製と日本製の産業用ドローンを比較すると、30〜50万円ほど日本製の方が高くなるのが一般的です。
産業用ドローンは一般的なドローンよりも相場が高いため、購入すべきか迷っている場合は、レンタルサービスや業者に依頼する方法を考えるのがおすすめです。
レンタルや専門業者のサービスを利用することで、実際の使用感や性能を確認し、購入時の失敗を防ぐことができます。
ひとえに産業用ドローンといってもさまざまな種類があり、機種によって備えている機能や性能が異なります。
そのため、産業用ドローンを選ぶときは、ポイントを押さえてニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
では、どのように産業用ドローンを選ぶべきか見ていきましょう。
インフラ点検や外壁・屋根点検などで産業用ドローンを使用するときは、カメラ性能について確認するようにしましょう。
高解像度カメラを備えたドローンであれば、映像や画像を鮮明に撮影でき、精密な調査や分析が可能になります。
また、夜間や悪天候、暗所での使用が想定される場合は、赤外線カメラなどの特殊な撮影機能が必要となります。
使用する目的に応じて、必要なカメラの種類や性能を備えているかを調べることが産業用ドローン選びのポイントです。
産業用ドローンを利用する場合、セキュリティ対策が十分であるかも重要なポイントです。
ドローンは撮影したデータをリアルタイムで送信したり、保存したりしますが、データのやり取りを行うときにデータが漏洩するリスクを伴います。
とくに、ドローンを使って外部に漏れてはいけない映像を撮影するときは、データの暗号化ができる機能などを備えた、セキュリティ対策が十分な機種を選ぶようにしましょう。
産業用ドローンは、目視外飛行を行うこともあるため、精度の高いセンサーを搭載しているかも確認すべきポイントです。
目視できない場所でドローンを飛行させるときは、建物など周囲の状況をセンサーで検知し、衝突を回避しなければなりません。
そのため、センサー精度が低いドローンだと、人や物と衝突した事故を起こす可能性があります。
さらに、建築や測量の分野では、ミリ単位での精度が求められることもあります。
産業用ドローンで安全に業務を進めるためにも、精度の高いセンサーを備えた機種を選ぶようにしましょう。
GPS機能を備えた産業用ドローンであれば、GPSで現在地を把握しながら設定した目的地へ自動で向かってくれたり、指定した場所で自動帰還が可能になったりします。
自立運転や遠隔運転が可能になれば、広い範囲の点検や警備などの業務を効率的に進められます。
また、飛行中に不具合やバッテリー切れなどで機体を見失った場合でも、GPS機能があれば現在地を追跡しやすくなります。
産業用ドローンのなかにもさまざまな製品があるため、分野や使用目的に合わせて適したものを選ぶことが大切です。
ここでは、分野別のおすすめの産業用ドローンを紹介します。
まずは、空撮で使用するときにおすすめの産業用ドローンを紹介します。
画像引用元:DJI公式サイト
大手ドローンメーカーであるDJIの「Mavic 3 Enterprise」は、広範囲を捉える望遠カメラを搭載しており、56倍ズームでの撮影が可能です。
ミュージックビデオなどの撮影に使えるだけでなく、優れたズーム機能を生かして点検や警備などにも利用できます。
最大飛行時間が45分と長く、長時間空撮を行うときにも便利であるといえるでしょう。
製品スペック | ・4/3型CMOS広角カメラ ・56倍ハイブリッドズーム・640×512ピクセル サーマルカメラ・最大飛行時間45分・DJI O3 Enterprise伝送・RTKでcmレベルの測位・大音量拡声スピーカー |
金額 | 67万2,100円 |
公式サイト | DJI公式サイト |
画像引用元:SONY公式サイト
国内メーカーの産業用ドローンで空撮を行うときは、SONYの「Airpeak S1」がおすすめです。
Airpeak S1は、フルサイズミラーレス一眼αシリーズで撮影ができることが特徴であり、上空から鮮明で美しい撮影ができます。
また、上空での環境に応じて、明度やコントラストを柔軟に調整できる機能を備えており、高精度の空撮を検討しているときに最適な一台です。
製品スペック | ・サイズ:526.8mm×591.9mm×511.8mm・機体のみ:約3.1kg・最大積載量約2.5kg・最大離陸重量約7.5kg(バッテリーパックLBP-HM1使用時)・最大飛行速度:25m/s(90km/h)・最大飛行時間:約20分(ジンバル搭載時) |
金額 | 196万9,000円 |
公式サイト | SONY公式サイト |
農薬や肥料の散布、農地の点検など、農業分野でおすすめの産業用ドローンを見ていきましょう。
画像引用元:DJI公式サイト
DJIが手掛ける農業用ドローンである「Agras T10」は、カーボンファイバーを採用することで、軽量かつ耐久性の高い機体を実現しています。
さらに、あらゆる規模とニーズに対応するために、持ち運びしやすいよう70%まで機体を折りたためるように設計されています。
バッテリーとタンクは着脱が簡単であるため、効率的に農薬や肥料の散布を実施できることもポイントです。
製品スペック | ・8L薬剤タンク(予備タンク10L)・球形レーダーシステム・IP67防水・監視用のデュアルFPVカメラ・高精度の完全自動運転・スマート農業クラウドプラットフォーム |
金額 | 120万円(参考価格) |
公式サイト | DJI公式サイト |
画像引用元:NTTe-DroneTechnology公式サイト
NTTのグループ会社が開発した「AC101」は、小型化・軽量化・シンプルな自動化・バッテリー効率の最大化を図り、日本の農業に適したドローンとなっていることが特徴です。
コンパクトな機体でありながら、農薬の散布幅が5mとなっていたり、初心者からプロまで操縦しやすいアシスト機能が付いていたりするほか、1本のバッテリーで最大2.5haの農薬散布ができるようになっています。
製品スペック | ・サイズ:935mm×935mm×676mm(展開時)・重量:5.8kg・最大積載可能質量:8kg・最大離陸重量:20kg・タンク容量:8L・最大飛行速度:5.6km/s(水平時)・最大飛行時間:30分・散布速度:15km・20km |
金額 | 144万円 |
公式サイト | NTTe-DroneTechnology公式サイト |
点検や測量で産業用ドローンを使用するときは、狭いところに入ることも想定して機体のサイズをチェックしておきましょう。
また、飛行性能やセンサーの精度などのスペックが高いものを採用するのがおすすめです。
画像引用元:PRODRONE公式サイト
PRODRONEの「PD4B-M」は、高出力モーターと大径プロペラを組み合わせることで、最大離陸重量22kgを実現していることが特徴です。
点検や測量では、詳細かつ高精度のデータを取得することが求められますが、PD4B-Mはレーザー測量機の搭載が可能であるため、安定した飛行で正確なデータを取得できます。
また、コンパクトなサイズに折りたためるため、測量や点検の現場で持ち運ぶときの負担を軽減できます。
製品スペック | ・大きさ(展開時)モーター軸間距離:1,300mm以下(用途により変動あり)・全高:高さ820㎜(用途により変動あり)・機体重量:13kg(バッテリー込み)・プロペラ直径:660 mm・最長飛行時間:35分(機体のみ)・最高速度:60km/h・電波到達距離:プロポ操縦1km、映像伝送1km、データ伝送1km・バッテリー:16,000mAh ×2本・通信仕様:操縦、映像転送2.4GHz |
金額 | 198万5,000円~(税別) |
公式サイト | PRODRONE公式サイト |
画像引用元:Skydio公式サイト
Skydioの「Skydio 2+」は、AIによる自立飛行機能と障害物回避技術を搭載することで、狭い場所や複雑な地形でも安全かつ安定した走行ができます。
そのため、立ち入ることがむずかしい現場でも、Skydio 2+を使えば効率的に測量や点検が可能です。
さらに、Skydio 2+本体には6つのカメラが搭載されており、周囲の状況を確認して障害物を避けながら、高解像度な映像を撮影できることも魅力です。
製品スペック | ・サイズ:229mm×274mm×126mm (アンテナを立てた状態)・重量:800g(バッテリー含む)・最大積載量:2kg・最大飛行速度:時速36マイル(完全自動運転)・最大飛行時間:27分 |
金額 | 15万円程度 |
公式サイト | Skydio公式サイト |
最後に、物流分野でおすすめの産業用ドローンを見ていきましょう。
物流分野で産業用ドローンを使用するときは、飛行時の安定性や重量物の運搬が可能かなどをチェックするのがおすすめです。
画像引用元:ACSL公式サイト
ACSLと株式会社エアロネクストが共同開発した「AirTruck」は、物流分野に特化した産業用ドローンです。
荷物の揺れを抑えて安定した走行ができるように設定されていたり、空力シミュレーションや風洞実験を実施し、空力最適化を行っていたりと、物を運ぶときの動作性・安定性にこだわって設計されています。
また、ドローンの上部から荷物を積んだり、降ろしたりできる設計になっていることもポイントであるといえるでしょう。
製品スペック | ・全長 展開時:1.7m×1.5m・高さ 0.44m・機体重量:10kg・最大離陸重量:25kg・最大飛行速度:10m/s・最大飛行時間:約50分 (ペイロード3.5kg、バッテリー22,000mAh×4本)・最大飛行距離:20km・最大上昇・下降速度:上昇3m/s、下降2.5m/s・ホバリング精度:水平方向±2.0m/s、垂直方向±1.5m/s・最大通信距離:LTE電波圏内において制限なし |
金額 | 300万円程度 |
公式サイト | ACSL公式サイト |
画像引用元:SkyDrive公式サイト
SkyDriveが手掛ける「SkyLift」も物流分野に特化して設計されているドローンであり、1度の30kgの荷物を運べることが特徴です。
ドローンの機体の一部に航空部品を採用することで強度を高め、重量物を持ち運べるようになっています。
重量物を運べることから、配送物の運搬だけでなく、建設現場で資材を運んだり、災害時の救急・支援物資を運搬したりするときにも活躍します。
製品スペック | ・サイズ:全⾧1.9m×全幅1.2m×全高1.0m・機体重量:35kg・バッテリ重量:20kg・最大ペイロード:30kg・最長飛行距離:2km(1km往復の運用)・最大飛行速度:36km/h(10m/s)・最大飛行時間:9~15min(※積載重量による)・耐久環境:耐風定常7m/s、気温0℃ – 40℃ |
金額 | 記載なし |
公式サイト | SkyDrive公式サイト |
今回は、産業用ドローンについて解説しました。
産業用ドローンとは、インフラ設備の点検や測量、農薬・肥料の散布、荷物の運搬など、特定の分野で使うための機能を備えたドローンのことです。
産業用ドローンを活用することで、人手不足解消や現場の安全性向上、業務効率化、コストカットなど、さまざまなメリットが期待できます。
ぜひ今回の記事を参考に、目的や分野に合う産業用ドローンを見つけて活用してみてください。
\ドローン点検のお見積もりチェック!/