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築年数が経った家に住んでいる、古民家の魅力に惹かれて購入したといった方の中には、雨漏りに悩んでいる方もいるでしょう。
雨漏りは放っておくと家の老朽化が進んだり、大規模な修繕が必要になったりするため、見つけたら早めに対処することが大切です。とくに、新しい家と古い家とでは、雨漏りの原因や修理方法が異なるため、古い家特有の原因や対処法を知ることがポイントとなります。
そこで今回は、古い家で雨漏りする原因やDIYで修理できるのかなどを解説します。ぜひ最後までご覧ください。
古い家は日本の伝統美が感じられたり、風情があったりと、新しい家にはない魅力がある反面、経年劣化が進んで雨漏りが発生するケースも少なくありません。
では、古い家で雨漏りが起こる具体的な原因を見ていきましょう。
古い家では、の劣化によって雨漏りが発生するケースがあります。
ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水性のあるシートのことです。
基本的に屋根は、最も外側にある屋根材、ルーフィング、野地板という3層構造になっています。屋根材だけでは隙間から雨水が入り込んでしまうため、防水性のあるルーフィングを敷くことで二次防水の役割を果たし、防水性のない野地板に雨水が浸透しないようになっています。
しかし、ルーフィングの経年劣化が進むことで、防水機能が失われ、雨漏りの原因になることがあります。とくに古い家は新しい家と比べてルーフィング自体が古いため、雨漏りのリスクが高まります。
破風とは、切妻屋根と呼ばれる屋根に存在する屋根の部位の名称です。切妻屋根の切妻部分(雨樋が付いていない屋根の端)に取り付けられている板を破風といいます。
破風があることで、屋根の内部に雨水が侵入するのを防止できますが、破風の経年劣化によって塗装が剥がれたり、金属製の場合はサビが生じることがあります。
破風の劣化を放っておくと、雨水が屋根の内部に入り込む原因となるほか、破風が落下するリスクも高まるため、早めにメンテナンスすることが大切です。
棟瓦とは、瓦屋根の頂上部にある瓦のことであり、最大の役割は雨漏りを防ぐことです。
屋根の結合部を棟瓦で覆うことで、棟部分に降ってきた雨漏りを受け流す役割を担っています。しかし、棟瓦は瓦屋根の中でも頂上部分にあり、雨風や紫外線の影響を受け続けていることから、経年劣化が発生しやすい箇所です。
棟瓦と平瓦の間に詰められている漆喰が剥がれたり、棟瓦を固定している銅線が緩んだりする劣化症状が見られ、放っておくと雨漏りの原因になります。
古い家は、経年劣化や飛来物がぶつかったことなどが原因で、瓦の破損やズレが発生し、雨漏りになることがあります。
とくに、瓦の破損やズレは、地震や台風などの自然災害の後に発生しやすい症状です。災害や大雨の後は、屋根の状態をチェックするようにしましょう。
雨樋は、屋根から流れる雨水を地上に排水する大切な建材です。
しかし、雨樋のなかに葉っぱやゴミが詰まったり、経年劣化によってひび割れやズレが生じたりして、雨水が適切に排出されない状態になっていることがあります。雨樋に不具合が生じると、雨水が外壁や基礎にかかって浸水する原因になります。
古い家で長年、雨樋のメンテナンスをしていないという場合は、不具合が生じている可能性があるため、一度点検してみるのがおすすめです。
古
い家は経年劣化によってさまざま箇所の劣化が進むため、雨漏りの原因も複数考えられます。
ただ、雨漏りの原因特定や修理を業者に依頼すると費用がかかるため、
「できるだけ修理費用を抑えるために、DIYで雨漏りの修理をしたい」
と考えている方もいるでしょう。
結論として、古い家の雨漏りをDIYで修理するのはおすすめしません。
まず、専門的な技術や知識が必要になるため、DIYで適切に修理するのはむずかしいからです。とくに、古い家の構造は現代の家とは異なります。そのため、業者に雨漏り修理を依頼した場合でも、部分補修ではなく交換となることが多い傾向にあります。
さらに、適切に修理できていなければ、雨漏りが再発したり、状態を悪化させたりする原因にもなります。DIYで行った場合、一時的に雨漏りを防げたとしても、根本解決になっていないケースも少なくありません。
つまり、快適な住環境を維持するためにも、古い家の雨漏りは信頼できる業者に修理を依頼することが大切なのです。
古い家の雨漏り修理は業者に任せるべきであるとはいえ、業者が点検・修理に来てくれるまでに時間がかかることもあるでしょう。
そこで、自分でできる古い家の雨漏りの応急処置方法を紹介します。
ただし、こちらで紹介するのはあくまで一時的な応急処置の方法であり、根本解決にはならないため、最終的には専門業者に修理を依頼することをおすすめします。
雨漏りが発生したら、家財や家電を濡れない場所に移動させましょう。
家財や家電が濡れると、故障や不具合の原因になって、修理や買い替えが必要になる可能性があります。
なお、重量があって動かせなかったり、移動させるスペースがなかったりする場合は、防水シートやブルーシートなどで覆って保護しましょう。
雨漏りの応急処置として、雨漏りの原因箇所をブルーシートで覆う方法もあります。
ブルーシートは比較的安価で手に入り、大きな面を覆うことができるため、雨水の侵入を防ぐのに役立ちます。土のう袋などを使ってシートを原因箇所の上にしっかりと固定し、雨水が直接侵入するのを防いでください。
ただし、屋根の上に登ることは、滑落や転倒のリスクがあって非常に危険です。足場を安定させる、滑りにくい靴を履くといった対策のほか、不安な場合は作業しないようにしましょう。
原因箇所が特定できている場合、防水テープを貼ることも有効な対策です。
防水テープはホームセンターで購入できます。
防水テープを貼る前にまずは雑巾で水分や汚れを拭き取り、十分に乾燥させましょう。その後、原因箇所の上に防水テープを貼り付けます。その際、下から上に向かって空気が入らないように貼り付けることがポイントです。
防水テープは粘着力が強く、水を遮断する能力があるため、短期間ながらも雨漏りを食い止められます。
雨漏りの原因箇所がわかっているときは、防水テープのほか、コーキングで補修する方法もあります。
【必要なもの】
【手順】
以上のような手順で応急処置ができます。コーキング材は柔軟性があるため、補修箇所にしっかりとフィットし、雨水の侵入を防げます。
ただし、あくまで応急処置であるため、一時的に雨漏りを防げたとしても、専門業者に点検・補修を依頼するようにしましょう。
古い家は、経年劣化によってさまざまな箇所に不具合が生じている可能性があります。
専門業者に雨漏りを修理してもらったとしても、ほかの箇所から雨漏りが再発するかもしれません。
そこで、古い家の雨漏りの被害を最小限に抑えるために、修理後に行うべきメンテナンスを紹介します。
まずは、こまめに家の状態をチェックすることが大切です。
屋根や外壁は、屋外で常に雨風や紫外線の影響を受け続けています。そのため、古い家は新しい家に比べ、家全体のさまざまな箇所で経年劣化が進んでいると予想できるでしょう。
雨漏りになっていなくても、家の屋根や外壁、雨樋などを見て、ひび割れや塗装の剥がれなどが発生していないかチェックしましょう。とくに、大雨や台風、地震などの後は、家のどこかに不具合が起きていないか確認するようにしてください。
こまめに家の状態をチェックすることが大切であるとはいえ、屋根に登るのがむずかしかったり、素人では不具合を見落としてしまったりすることがあるでしょう。
そこで、専門業者に依頼して定期的に家の状態をチェックしてもらうこともおすすめです。
1年に一度など定期的に専門業者に家の点検を実施してもらうことで、不具合の早期発見につながります。
劣化が進行していない段階で対処できれば、雨漏りの発生防止になるほか、簡単な補修で済むため修理費用も抑えられます。
古い家で雨漏りが発生した際、
「専門業者に修理を依頼したいけれど、一体いくらの修理費用がかかるのかな?」
といったように、費用面を心配している方も多いでしょう。
雨漏りの修理費用の相場は、原因箇所や被害の大きさ、補修内容などで異なります。
原因箇所別のおおよその修理費用の相場は以下のとおりです。
原因箇所 | 修理費用の相場 |
屋根 | 5~200万円 |
外壁 | 5~200万円 |
天井 | 5~15万円 |
ベランダ・バルコニー | 3~25万円 |
窓サッシ・天窓 | 3~25万円 |
陸屋根の屋上 | 20~100万円 |
たとえば、瓦屋根の住宅で、屋根が原因で雨漏りになっている場合、破損している瓦を交換するだけのような部分補修であれば、修理費用はで5〜30万円ほどで済むでしょう。
しかし、下地の劣化が進んでおり、屋根の葺き替えが必要になったといった場合、80〜200万円程度の高額な費用がかかる傾向にあります。
ただ、雨漏りは自然に状態がよくなることはありません。放っておくと状態が悪化し、大規模な修繕が必要になって修繕費用も高額になっていくため、早めに対処するようにしましょう。
なお、修理費用の詳細については、業者に見積もりを作成してもらうのがおすすめです。
古い家で雨漏りが発生すると、原因が複数考えられます。
そのため、適切な修理を行うためにも、まずは原因箇所を特定することが大切です。
雨漏りの原因箇所を特定する際に用いられる調査方法はさまざまですが、最近では赤外線カメラを搭載したドローンで調査を実施するケースが増えています。
関連記事:外壁の赤外線調査とは?打診調査との違いや費用について解説
ドローンによる赤外線調査は、作業員が地上から調査できるうえに、短時間で済むことから、コストメリットの大きい調査方法です。作業員が屋根に登って調査を実施する方法とは異なり、足場を組んだり、クレーン車を用意したりする必要がありません。
さらに、ドローンによる赤外線調査は、依頼者も撮影データを見られることや、屋根に登らずに安全に点検できるといったメリットがあるため、「雨漏りの原因箇所を調べたい」という方は、ドローン調査を利用してみましょう。
なお、ドローンによる屋根点検は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事:ドローンによる屋根点検のメリット・デメリット!費用相場や点検の流れについても解説
今回は、古い家の雨漏りの原因について解説しました。
古い家は新しい家とは異なり、さまざま箇所の経年劣化が進んでいます。そのため、ルーフィングの劣化や破風の劣化、瓦の破損・ズレなど、原因が複数考えられます。
雨漏りの修理を適切に行うためには、原因箇所と家の状態を把握することが大切であるため、まずはドローンによる赤外線調査を実施してみるのがおすすめです。
赤外線カメラを搭載したドローンで家を至近距離で撮影し、状態を細かくチェックできます。「雨漏りの原因箇所がわからない」という方は、ぜひドローン調査を利用してみてください。
また、ドローン業者に点検のお見積りやご相談を希望の方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。